このサイトについて
ぬいしろ計算ノートは、「これを作るのに、生地は何メートル買えばいいのか」という一点に答えるための無料の計算ツール集です。
このサイトが解こうとしている問題
手芸を始めたばかりの人が、生地屋のカウンターの前で立ち止まる理由はいつも同じです。作り方は本に書いてあるのに、買う量が書いていない。書いてあっても「110cm幅で1m」とだけあり、自分が買おうとしている150cm幅の生地では何メートルなのかが分かりません。
そして生地は、足りないと本当に困ります。同じ品番でも入荷ロットで色が変わるので、買い足した分だけ色が浮きます。かといって多めに買えば、使い道のない布が積み上がっていきます。
このサイトのツールは、そこだけを引き受けます。仕上がりの寸法と、買おうとしている生地の条件を入れると、「110cm幅を1.3m」という、そのまま店員さんに言える形まで計算します。表地・裏地・接着芯・テープを別々に、買い物リストの形で出します。
なぜ「面積 ÷ 生地幅」で計算していないのか
このサイトの中身は、ほとんどこの一点に費やされています。
必要な布の面積を出して生地幅で割る、という計算は、検索するとよく出てきます。しかしこの方法はほぼ確実に足りません。理由は単純で、布は自由な形に分けて使えないからです。
買った生地は「幅110cm × 長さ◯cm」という1枚の長方形です。そこから四角いパーツを切り出すと、幅の中に並びきらなかった隙間は、そのまま捨てる部分になります。横42cmのパーツを、耳を除いて108cm使える生地から切り出すなら、108 ÷ 42 = 2.57 です。しかし並ぶのは2枚までで、0.57枚は存在しません。面積で割る計算は、この0.57枚を数に入れてしまいます。
このサイトがやっていること(段詰め)
そこで、このサイトのツールは実際に生地の上へパーツを並べる手順を、そのまま計算します。
③が肝心なところです。段の高さは、その段でいちばん背の高いパーツで決まります。低いパーツを同じ段に入れても段は伸びないので、背の高いものから並べると無駄が減ります。この並べ方(降順ファーストフィット)は、実際に生地を裁つときに人がやっていることとほぼ同じです。
この方法だからこそ、次のような、面積の割り算では絶対に出てこない答えが出せます。
- 150cm幅にしても長さが1cmも減らないことがある — 幅に並ぶ枚数が整数でしか増えないためです。広い生地は単価も高いので、この場合はむしろ損になります。
- 柄合わせ(リピート)が要る生地は、必要量が増える — 柄の位置をそろえるために、段の高さをリピートの整数倍へ切り上げる必要があるためです。
- 一方向柄というだけで必要量が変わる — 上下の向きが決まっている生地は、パーツを90度回して並べる逃げ道が使えないためです。
- まとめて作ると生地が減る — 小さいパーツが、大きいパーツの横の空きに収まるためです。
市販の早見表や用尺表は、この処理を持っていません。だから「◯◯を作るなら1m」という一律の数字になります。それが悪いわけではありませんが、自分が買おうとしている生地の幅・柄・リピートに合わせた答えにはなりません。そこを埋めるのがこのサイトです。
型紙やメーカーの用尺表を載せていない理由
このサイトには、型紙も、手芸メーカーや生地店が公表している用尺表も掲載していません。それらは他社が作った著作物だからです。数字の一覧に見えても、どの寸法を選び、どう並べるかには作り手の判断が入っています。それを写して自分のサイトに置くことは、このサイトはしません。
そのかわり、こういう作りにしています。
- 寸法は利用者に入力してもらいます。手元の型紙、手芸本、園から配られた指定サイズの数字を、そのまま入れてください。このサイトはその数字から必要量を計算するだけで、寸法そのものを提供してはいません。
- 初期値は入力の手間を減らすための目安です。よく見かける寸法を入れてありますが、規格でも推奨でもありません。自由に書き換えてください。
- 生地幅もプリセット+自由入力です。「110cm幅」「150cm幅」はよくある幅を並べたものです。同じ品名でも品番によって幅は違うので、必ず商品ページの表記に合わせて入れ直してください。
掲載している文章・図・計算ツールは、すべてこのサイトで書き起こしたものです。
計算はすべて、あなたの端末の中で終わります
このサイトの計算ツールは、すべてご利用のブラウザ内(お使いの端末の中)で動いています。入力された寸法・枚数・生地幅などがサーバーへ送信されることはなく、当サイト側で保存も記録もしていません。
会員登録もログインもありません。入力欄に個人情報を書く必要はありませんし、そもそもお名前やメールアドレスを入力する欄を設けていません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
扱わないと決めていること
| 対象 | 理由 |
|---|---|
| 型紙そのもの | 著作物のため。利用者に仕上がり寸法を入力してもらう方式にしています |
| 縫い方・作り方の手順 | このサイトは数量計算に徹します。作り方は、お手持ちの本や型紙の指示に従ってください |
| カーテンの用尺 | ヒダ倍率や幅継ぎまで扱う専門のツールが既にあり、そちらの方が正確です |
| 特定商品のおすすめ・比較の断定 | 実物を確認できないものについて「これが一番良い」とは書きません |
運営
ぬいしろ計算ノート編集部が運営しています。個人での運営のため、お問い合わせ先は準備中です。
広告の掲載状況、アクセス解析の扱いについてはプライバシーポリシーに記載しています。
数字の出どころについて
このサイトが出す数字は、すべて幾何計算の結果です。利用者が入力した寸法から、パーツの裁ちきり寸法を組み立て、生地幅の中へ並べ、段の高さを足しているだけです。どこかの表から引いてきた数字ではありません。
各ツールのページには、使っている式と、裁ちきり寸法の内訳表を必ず載せています。結果だけを信じるのではなく、内訳表の数字がご自分の型紙と合っているかを確認してからお使いください。作り方によって裁ちきり寸法の取り方は変わるので、そこがずれていれば結果もずれます。