スカートの生地は何メートル必要か

スカートの型と、丈・ウエスト・ギャザーの倍率を入れてください。買う生地の長さを、生地幅ごとに出します。110cm幅と150cm幅で必要量がどう変わるか、柄合わせ(リピート)や一方向柄でどれだけ増えるかも同時に表示します。

1. スカートの形と寸法

2. ウエストの始末

3. 生地の条件

スカートはたて地で裁つのが基本です。よこ地で裁つと生地が短くて済むことがありますが、伸び方とドレープが変わります。下の解説を読んでから選んでください。

表地の必要量

m

  • 寸法を入力してください
裁ちきりパーツの合計面積
買う生地の面積
端材(余る量)
無駄率
%
並べる段の数
本体のパネル枚数
採用した裁断の向き

生地幅を変えると、どれだけ変わるか

生地幅パネル表地の必要量端材無駄率
寸法を入力してください

スカートは、生地幅を変えると本体を何枚のパネルに分けるかが変わります。そこで必要な長さが段階的に動きます。

裁ちきり寸法の内訳

パーツ裁ちきり(横×縦)枚数

本体は、生地幅に収まる枚数まで縦に分割して計算しています。台形・Aラインは、広がった裾がちょうど入る長方形から裁つ前提です(実際は脇の三角が端材になります)。お手持ちの型紙の裁ちきり寸法が違う場合は、その数値で読み替えてください。

買いに行く前に、もう一度だけ確認してください 生地は「あと10cm足りない」が一番つらい失敗です。同じ品番でも入荷ロットで色が変わることがあり、買い足した分だけ色が浮きます。迷ったら10〜20cm多めに買ってください。スカートで余った分は、共布のベルトループ、あて布、ポケット、小物入れになります。
ミシンをこれから買う場合 スカートは、長い直線を大量に縫う作業です。ギャザーを寄せるときは粗い縫い目(あらめのステッチ)が要り、裾は長く均一に縫うことになります。飾り縫いの種類より、まっすぐ進むこと、速度を落とせることが効きます。 入園グッズを作るためのミシンの選び方(初心者向け)

「面積 ÷ 生地幅」では、なぜ足りないのか

必要な布の面積を出して生地幅で割る。一見すると正しそうですが、この計算はほぼ確実に足りません。布は自由な形に分けて使えないからです。

買った生地は「幅110cm × 長さ◯cm」という1枚の長方形です。そこからパーツを切り出していくと、幅の中に並びきらなかった隙間は、そのまま捨てる部分になります。0.4枚という単位は存在しません。

スカートではこれが特に効きます。ギャザースカートで必要な布の総幅は、ウエストの2〜3倍にもなります。ウエスト72cmで倍率2.5倍なら180cm。110cm幅の生地には、この180cmは一度に入りません。そこで生地を縦に分割し、脇で縫い合わせることになります。この「何枚に分けるか」が整数でしか動かないので、必要な長さも段階的にしか動きません。

生地幅(110cm) 買う長さ 本体パネル(前) 本体パネル(後ろ)
パネルが生地幅に1枚しか並ばないときは、パネルの枚数がそのまま段の数になります。余った幅はベルトや小物に回せますが、長さは減りません。

このツールがやっている手順

① いちばん広いところの周囲 = ウエスト × 倍率

ギャザーもタックもプリーツも、「ウエストより広い布を、ウエストの長さまで縮めて留める」という点は同じです。だからまず、必要な布の総幅を出します。台形・Aラインの場合は裾の周囲がこれにあたります。

② パネル枚数 = 切り上げ(総幅 ÷(生地幅 - 耳 - 縫い代×2))/ 最低2枚

総幅が生地の使える幅に入らなければ、縦に分割して脇で縫い合わせます。前と後ろに分かれるのが基本なので、最低でも2枚として計算しています。

③ パネル1枚の裁ちきり = 横(総幅 ÷ 枚数 + 縫い代×2)× 縦(丈 + 裾の折り返し + ウエストの始末)

丈は仕上がりの長さです。そのまま裁つと、裾を三つ折りした分だけ短くなります。ウエスト側も、ゴムを通す折り返しかベルトの縫い代が要ります。

④ 背の高いパーツから順に、使える幅の中へ詰めて「段」を作る

段の高さは、その段でいちばん背の高いパーツで決まります。低いパーツを同じ段に入れても段は伸びません。だから背の高いものから並べると無駄が減ります。ウエストベルトのような細長いパーツが本体の横の空きに収まれば、その分の生地は要りません。

⑤ 買う長さ = 段の高さの合計 ×(1 + ロス率)→ 10cm単位に切り上げ

生地は10cm単位で切ってもらうのが一般的なので、最後に10cm単位へ切り上げています。「1.44m必要」ではなく「1.5m買う」まで出しているのはこのためです。

型によって、必要量はどう変わるか

同じ丈・同じウエストでも、型が変わると必要量は大きく変わります。効いてくるのは倍率です。

倍率の初期値考え方
ギャザー2.5布を細かく寄せて集めます。2〜3倍が目安とされますが、これは決まりではありません。薄い生地は倍率を上げないとボリュームが出ず、厚い生地は上げるとウエストが分厚くなって収まりません
タック2.0数か所を畳んで縫い留めます。ギャザーより落ち着いた形になり、必要な布も少なめです。タックの本数と深さで倍率は変わります
台形・Aライン1.5裾へ向かって広がる形です。倍率は裾の周囲がウエストの何倍かを表します。広がりを抑えるほど布は減ります
プリーツ3.0ひだを畳んで折り目をつけます。畳み方で必要量が決まります。ひだが重なる箱ひだや、全周に折り目をつける総ひだでは3倍前後になります

初期値はあくまで出発点です。作りたい形と生地の厚みが決まっているなら、その値に書き換えてください。薄いローンやボイルで2倍にすると布が足りない印象になり、厚いリネンやコーデュロイで3倍にするとウエストにかさが集まります。手元に似た生地の端切れがあれば、ウエストのぶんだけ手で寄せてみると感覚がつかめます。

倍率が0.5変わると、どれだけ変わるか

ウエスト72cm・丈60cm・110cm幅・ロス率10%で、倍率だけを動かすとこうなります。上の入力欄で再現できます。

倍率必要な総幅パネル枚数買う長さ
1.5108 cm2 枚1.5 m
2.0144 cm2 枚1.5 m
2.5180 cm2 枚1.5 m
3.0216 cm3 枚2.3 m

倍率1.5から2.5までは、買う長さが1cmも変わりません。どちらもパネル2枚で、パネル1枚は110cm幅に1枚しか並ばないからです。ところが3.0にした瞬間、パネルが3枚になり、段が1つ増えて0.8m跳ね上がります。

これが「面積で割る」計算では絶対に出ない結果です。倍率を2.5から2.4に落としても1円も安くなりませんが、3.0から2.5に落とすと0.8m分安くなります。予算に上限があるなら、この段差の手前に寄せるのが有効です。

110cm幅と150cm幅で、どちらが得か

幅が1.36倍になっても、必要な長さが1÷1.36になるわけではありません。幅に何枚並ぶか、パネルを何枚に分けるかが整数でしか動かないからです。

上の例(ウエスト72cm・倍率3.0・総幅216cm)で比べます。

生地幅使える幅パネル枚数パネル1枚の裁ちきり横買う長さ
110cm108 cm3 枚74 cm2.3 m
150cm148 cm2 枚110 cm1.5 m

この寸法では、150cm幅にすると0.8m短くて済みます。広幅の生地は単価が高いことが多いので、長さ×単価で比べてください。0.8m分の差があれば、単価が5割高くても150cm幅のほうが安く上がる計算になります。

ただし逆転もあります。倍率2.5(総幅180cm)では、110cm幅も150cm幅もパネル2枚・買う長さ1.5mでまったく同じです。この場合は幅の広い生地を買っても長さは1cmも減らず、単価の差だけ損になります。「広い方が得」でも「狭い方が安い」でもありません。自分の寸法で逆転します。上の比較表で確かめてください。

たて地とよこ地は、どちらで裁つか

初期設定は「たて地」です。生地の長さ方向をスカートの丈に合わせる、いちばん一般的な裁ち方です。

丈が生地幅より短い場合、生地を90度回して「よこ地」で裁つと、買う長さが大幅に短くなることがあります。丈60cmのスカートなら110cm幅の中に丈がすっぽり入るので、理屈のうえでは総幅の分だけ買えば足ります。ただし、これは無条件におすすめできる方法ではありません。

薄手のコットンで作るギャザースカートのように、伸びやドレープが問題になりにくい場合は、よこ地裁ちで生地代を大きく減らせます。「おまかせ」を選ぶと、短いほうの向きを自動で選びます。一方向柄にチェックを入れると、たて地に固定されます。

柄合わせが要る生地は、なぜ多く要るのか

大きな柄が一定の間隔で繰り返す生地では、パーツごとに柄の位置がそろっていないと、脇の縫い目で柄が食い違います。スカートは脇線が体の真横に来るので、ずれが特に目立ちます。チェックやボーダーなら一目で分かります。

これを防ぐには、各パネルを柄の同じ位置から裁つ必要があります。そのためには、段の高さを柄のリピートの整数倍に切り上げます。

段の高さ = 切り上げ(本来の高さ ÷ リピート)× リピート

たとえば裁ちきり高さ68cmのパネルを、リピート15cmの生地で裁つ場合。68 ÷ 15 = 4.53 なので5リピート分、つまり75cm使うことになります。7cmは柄を合わせるためだけに捨てる部分です。段が2つあれば14cm、3つなら21cm増えます。

上の入力欄でリピートを0と実測値で切り替えると、その差がそのまま出ます。リピートの測り方や、どこまで合わせれば十分かは別の記事にまとめました。

生地のほかに、別途要るもの

計算結果には表地・裏地・ゴムしか出ていません。次のものは別に買う必要があります。買い忘れると当日手が止まります。

この計算が安全側に出ている点、そうでない点

数字をそのまま信じる前に、次の点を知っておいてください。

作りはじめる前に

生地の量が決まったら、次はどのミシンで縫うかです。スカートは長い直線を大量に縫うので、まっすぐ進むこと、ゆっくり縫えることが効いてきます。ギャザーを寄せる作業では縫い目の長さを変える必要があり、裾は生地が2〜3枚重なった状態を長く縫うことになります。

→ 入園グッズを作るためのミシンの選び方(初心者向け)

ご利用にあたって 本ツールの計算結果は参考値です。裁ちきり寸法の取り方は作り方や型紙によって異なり、生地の幅・柄のリピート・水通しによる縮み方も商品ごとに違います。倍率の初期値は一般的な目安であり、生地の厚みや好みによって適した値は変わります。 必ずお手持ちの型紙・作り方の裁ちきり寸法と、購入する生地の実際の幅を現物でご確認のうえ、余裕を持った数量でご購入ください。 園や学校から持ち物の指定(寸法・素材・丈)が出ている場合は、その指示を優先してください。 本サイトは、計算結果および本サイトの利用によって生じたいかなる損害についても責任を負いません。