毛糸のゲージが合わないとき、号数と目数をどう変えるか
試し編みをしたら、型紙の指定ゲージと目数・段数が合わなかった。よくあることです。号数をどちらに変えればいいかと、自分のゲージのまま同じ仕上がりにするには作り目数・段数をどう変えればいいかを、実測の数字を入れて計算します。
先に結論
- 自分の目数が型紙より多い(編み目が小さい=きつい)なら、号数を上げます。太い針にすると目が大きくなり、目数が減って型紙に近づきます。
- 自分の目数が型紙より少ない(編み目が大きい=ゆるい)なら、号数を下げます。細い針にすると目が小さくなり、目数が増えて型紙に近づきます。
- 号数を変えても糸なりに完全には合わないことがよくあります。そのときは無理に合わせず、自分の実測ゲージで作り目数・段数を計算し直してください。下の計算欄でできます。
- 型紙の目数のまま自分のゲージで編むと、仕上がりが型紙の指定寸法からずれます。どれだけずれるかも下で表示します。
- ゲージが変わると必要な毛糸の量も変わります。毛糸は何玉必要かに実測ゲージを入れて、買う量を計算し直してください。
ゲージが合わないとは、どういう状態か
ゲージとは、10cm四方に何目・何段入るかという編み地の密度です。型紙には「20目26段(10cm四方・メリヤス編み)」のように指定があり、試し編みでこの数字と合うかどうかを確かめます。
ずれる原因は主に3つです。
- 編む人の手加減。同じ糸・同じ号数でも、手のきつい人とゆるい人ではっきり変わります。ここがいちばん大きな要因です。
- 糸そのものの違い。型紙の指定糸と別の糸を使うと、糸の太さ・撚り・素材が違うぶんゲージも変わります。
- 号数の違い。手持ちの針の号数が、型紙の指定と単純に違う場合です。
目数(横方向)と段数(縦方向)は別々にずれます。目数だけ合って段数が合わないことも、その逆もよくあります。このツールは両方を別に扱います。
作り目数・段数を計算し直す
型紙の指定ゲージと、試し編みで測った自分のゲージ、仕上げたいパーツの寸法を入れてください。
号数を変えても、ぴったりには合わないことがある
号数を1つ変えると、ゲージは近づきますが糸の性質や編み手の癖によって、目数と段数の両方が思ったとおりには動かないことがあります。目数は合ったのに段数だけずれる、という状態もよく起こります。
号数を2〜3段階変えても型紙の指定ぴったりに合わないなら、無理に合わせようとしないでください。編み地が不自然にきつくなったり、逆に糸がすかすかになったりします。そこから先は、号数を合わせるのではなく、自分の実測ゲージのまま、作り目数・段数を計算し直す方が早くて確実です。上の計算欄がそのためのものです。
このツールがやっている計算
段数も同じ式で、幅の代わりに丈、目数の代わりに段数を使います。目数が多い糸ほど、同じ幅を出すのに多くの目が要るという当たり前の関係を、そのまま計算しているだけです。
ここが見落とされがちな計算です。ゲージが型紙より詰まっている(目数が多い)のに型紙どおりの目数で編むと、編み地は型紙の指定より小さく仕上がります。逆にゲージが緩い(目数が少ない)なら、大きく仕上がります。「多少のズレだから」と目数を変えずに編み進めると、最後になって寸法が合わないことに気づく、という失敗はここから起きます。
目数と段数、どちらを優先するか
号数は1本の針で決まるので、目数と段数の両方に同時に効きます。両方がぴったり合うことは少なく、片方を優先する必要が出てきます。
- 着るもの(セーター・ベストなど)は、目数(横方向)を優先してください。身幅・袖幅は目数で決まり、ここがずれると着られなくなります。丈(段数)は編みながら「あと何cm」で調整しやすい部分です。
- マフラー・ひざ掛けのように、丈を自由に決められるものは、目数を優先しつつ、段数は自分のゲージの数値をそのまま使って構いません。好きな長さになったところで編み終えればよいからです。
- 帽子は頭囲(目数)を最優先してください。深さは編みながら調整できますが、頭囲がきついとかぶれません。
上の計算欄は目数・段数を両方とも独立に出しているので、優先したい方の数値を採用し、もう一方は編みながら現物合わせで調整するという使い方もできます。
ゲージが変わると、毛糸の必要量も変わる
目数が多いゲージ(きつい編み地)は、同じ面積でも糸を多く使います。号数を変えた、あるいは実測ゲージのまま編むと決めたら、毛糸の必要量も型紙の想定から変わっています。
毛糸は何玉必要かに、この自分の実測ゲージ(目数・段数)を入れて計算し直してください。玉数が変わっていないか、買い足しになる前に確認できます。
これから道具を揃える場合
編み物と並行して、園や学校のグッズを布で作ることになる方も多いはずです。縫う道具をこれから買うなら、選び方はこちらにまとめています。