座布団カバーの生地は何メートル必要か
座布団のサイズを選んでください。銘仙判・八端判・木綿判といった和室の規格寸法から選べます。お手持ちの座布団を実測した自由入力にも対応。封筒式(後ろを重ねる)とひも式(四隅をひもで結ぶ)の両方を計算し、そのまま買い物リストになる形で出します。柄合わせ(リピート)・一方向柄・生地幅の違いでどれだけ変わるかも計算します。
「面積 ÷ 生地幅」では、なぜ足りないのか
必要な布の面積を出して、生地幅で割る。一見すると正しそうですが、この計算はほぼ確実に足りません。理由は単純で、布は自由な形に分けて使えないからです。
生地は決まった幅の反物から、必要な長さだけ切って売られます。買った布は「幅110cm × 長さ◯cm」という1枚の長方形です。そこから四角いパーツを切り出していくと、幅の中に並びきらなかった隙間は、そのまま捨てる部分になります。座布団カバーは前面と後ろで大きさが違うパーツになるため、並べ方によって必要な長さが変わります。
このツールがやっている手順
四辺すべてが縫い合わせになるので、縦横ともに縫い代を2辺ぶん足します。
後ろは2枚の生地を重ねて開き口を作ります。片側は前面と縫い合わせるので縫い代、反対側(重なる側)は縫い代ではなく三つ折りの始末になります。この重なり代の分だけ、後ろ2枚の合計幅は前面より大きくなります。
ひも式は後ろ2枚を重ねずに、四隅(または指定した箇所数)をひもで結んで留めます。重なり代が要らないぶん、封筒式より後ろの合計幅が少なく済みます。その代わり、ひもという別の材料が必要になります(下の買い物リストに長さを出しています)。
生地の両端(耳)は織り密度が違い、洗うとつれることがあるため使わない前提にしています。段の高さは、その段でいちばん背の高いパーツで決まるため、後ろの2枚が前面の横の残り幅に収まることもあります。生地は10cm単位で切ってもらうのが一般的なので、最後に10cm単位へ切り上げています。
銘仙判・八端判・木綿判は、何が違うのか
座布団のサイズには古くからの通称があり、現在市販されている座布団の多くは銘仙判(約55×59cm)です。これより一回り大きい八端判(約59×63cm)は座卓・座椅子用や来客用に見られ、木綿判(約51×55cm)は昔ながらの小さめサイズとして和室の座布団や茶席で見られます。
ただしこれらは通称であり、メーカーごとの規格表ではありません。同じ「銘仙判」でも数cm前後することがあります。正確な必要量を出したいなら、規格名で選ぶより先に、いま持っている座布団本体を実測して自由入力に置き換えてください。カバーは中身の座布団より小さいとかぶりませんが、大きすぎるとブカブカになります。
封筒式とひも式、どちらが生地を使うか
後ろが2枚に分かれる点は封筒式・ひも式とも同じですが、封筒式は重なり代のぶんだけ後ろの合計幅が広くなります。ひも式は重ならないので、後ろの合計幅は封筒式より少なくて済みます。ただし前面の横の空きにその2枚が収まってしまえば、どちらの方式でも必要な長さは変わりません。逆に前面の横に十分な空きがない寸法だと、後ろの合計幅が広い封筒式の方が段が1つ増えて必要量が増えることがあります。
見た目は封筒式の方が中身が動きにくく、ひも式は和室の雰囲気に合わせやすいという違いもあります。必要量の差は寸法次第なので、上の開き口セレクトを切り替えて、自分のサイズでどちらが得か確かめてください。
柄合わせが要る生地は、なぜ多く要るのか
ここが早見表では絶対に扱えない部分です。
大きな柄が一定の間隔で繰り返す生地(リピートのある生地)で、前面の柄の向きや位置がカバーの真ん中からずれていると、座布団を並べたときに不格好に見えます。これを防ぐには、パーツを柄の同じ位置から裁つ必要があり、そのためには段の高さを柄のリピートの整数倍に切り上げなければなりません。
たとえば高さ61cmの前面を、リピート15cmの生地で裁つ場合。61 ÷ 15 = 4.07 なので5リピート分、つまり75cm使うことになります。大柄の生地はかわいいのですが、必要量は目に見えて増えます。上の入力欄でリピートを0と実測値で切り替えると、その差がそのまま出ます。複数枚まとめて作るなら、柄の向きを座布団どうしで揃えるかどうかも先に決めておくと、買い直しを防げます。
一方向柄は、90度回して裁てない
上下の向きが決まっている柄では、パーツを90度回して並べるという逃げ道が使えません。横向きの模様のカバーになってしまうからです。向きの決まっていない生地なら、パーツを寝かせて並べることで生地が短くて済む場合があります。このツールの「裁断の向き」では両方を試して短い方を選んでいます。一方向柄にチェックを入れると、たて地に固定されます。
110cm幅と140cm幅で、必要量はどう変わるか
幅が広くなっても、必要な長さが同じ比率で減るわけではありません。幅に何枚並ぶかは整数でしか増えないからです。銘仙判(55×59cm・封筒式)を例にすると、110cm幅では前面1枚を裁った残り幅に後ろ2枚がどちらも収まりきらず、段が増えることがあります。幅を広げると、後ろ2枚が前面の横に並んで収まり、必要な長さが減ることがあります。「広い方が得」でも「狭い方が安い」でもありません。上の比較表で、自分の寸法ではどちらが得かを確かめてください。
生地のほかに要るもの
- ひも — ひも式を選んだ場合、必要量は上の買い物リストに出しています。市販の紐テープを使うか、生地の端切れで自作することもできます。
- ミシン糸 — 生地の色に近いものを。厚手のインテリア生地や帆布には30番などの太めが向くことがあります。
- 中身の座布団本体 — 規格名だけで判断せず、実測サイズを確認してから生地を裁つと安全です。
ほかの計算もまとめてどうぞ
- クッションカバーの生地は何メートル必要か — 洋風のインテリアクッション、正方形中心のサイズはこちら。
- 用尺の総合計算機 — 座布団カバー以外のものを作るときの用尺を計算します。
- 柄合わせ(リピート)と必要量 — 大柄・一方向柄でどれだけ余分に要るかを詳しく解説しています。
- はじめてのミシンの選び方(初心者向け) — 厚手のインテリア生地に負けないミシンの見分け方。