かぎ針編みの糸量計算(モチーフつなぎ・ブランケット)
かぎ針編みは、細編み・長編みなど目の種類で1目あたりの糸の消費量が大きく違うため、棒編みのように目数・段数だけから消費量を式で求めることができません。このツールは、試し編みやモチーフ1枚で実際に使った糸の長さを入れる方式にしています。作り方に合わせて2つのモードを選んでください。
② 染めロットが違うと、同じ色番でも色が変わります。モチーフつなぎは特に、途中で色が変わると継ぎ目が目立ちます。最初にまとめて買い、同じロットで揃えてください。
なぜ「目数から式で計算」ではなく「実測」なのか
棒編みは、表編みだけのメリヤス編みなら目の形がほぼ均一なので、目数と段数から糸の消費量を式で近似できます(毛糸は何玉必要かのページではこの方式を使っています)。
かぎ針編みはこれができません。細編み・中長編み・長編み・長々編みでは、1目の高さも、糸を巻きつける回数も、まったく違います。長編みは細編みの何倍もの糸を1目で使います。さらに模様編み(パイナップル編み、玉編み、模様の透かしなど)になると、同じ「10cm四方に何目」でも消費量は編み方ごとにばらばらです。目数からの式に当てはめると、模様によっては2倍近い誤差が出かねません。
そこでこのツールは、実際に少し編んで、使った糸の長さを直接測る方式にしています。編み方がどれだけ複雑でも、実測なら消費量は正確に出ます。
「平らな1枚」モードの計算
試し編みの一辺を正確に測るほど、①の精度が上がります。編んだ直後は目が詰まって小さく見えることがあるので、編み終えて少し置いてから(できれば軽くスチームを当てて)測ると、実際に仕上げたときの寸法に近づきます。
「モチーフつなぎ」モードの計算
モチーフは半端な枚数で仕上がり寸法ぴったりにはできないので、縦横それぞれ切り上げて必要な枚数を出します。そのため実際の仕上がりは、指定した寸法よりモチーフ1枚ぶん未満だけ大きくなることがあります(下の結果に実際のサイズを表示します)。
モチーフどうしをつなぐ「引き抜き接ぎ」「すじ編み接ぎ」や、周囲のふち編みは、モチーフ本体とは別に糸を使います。初期値の15%はやや安全側の目安です。すじ編み接ぎのように太い糸で全周を編む場合は20〜25%に、引き抜きはぎのように糸をあまり使わない方法なら10%程度に調整してください。
玉数への変換
どちらのモードでも、最後は同じです。玉数 = 切り上げ(必要な糸長 ÷ 1玉の糸長)。0.4玉は買えないので切り上げます。余りが1玉の1/4を切る結果になったときは、このツールが1玉多めに買う案内を出します。
モチーフの枚数がぴったり合わないとき
仕上がり寸法をモチーフの一辺で割り切れない場合、このツールは枚数を切り上げて計算します。「もう少し小さくしたい」ときは、以下のどちらかで調整してください。
- モチーフの数を1列減らす。仕上がりは小さくなりますが、糸は少なくて済みます。
- モチーフのサイズ自体を小さくする(段数を減らす)。その場合は試し編みをもう一度やり直し、1枚あたりの糸消費量を測り直してください。段数が変われば消費量も変わります。
逆に、半端な列を無理に大きいモチーフで埋めるより、小さめのモチーフを追加して端を調整するほうが、見た目も糸の無駄も少なくなることが多いです。
色を複数使うプランニング
モチーフつなぎは色を切り替えやすい作り方です。色ごとの枚数比率を先に決めておくと、色ごとの必要量も「全体の玉数 × その色の比率」で見当がつきます。ただし配色によってモチーフ1枚の消費量が変わることがある(糸替えの渡り分など)ので、複数色を使うモチーフで試し編みをするときは、実際に使う配色パターンで1枚編んでから測ってください。
これから道具を揃える場合
編み物と並行して、園や学校のグッズを布で作ることになる方も多いはずです。布のほうは生地が何メートル必要かの計算で用尺を出せます。縫う道具をこれから買うなら、選び方はこちらにまとめています。