三角巾の生地は何メートル必要か
給食当番・調理実習で使う三角巾の、仕上がりの底辺と高さを入れてください。三角形は角のところで縫い代が大きく伸びるので、四角いものと同じ感覚で「寸法+縫い代」と足すと足りなくなります。このツールはその伸びを計算に入れ、正方形から2枚取る並べ方も試して、いちばん少なく済む量を買い物リストの形で出します。
三角形は、角で縫い代が伸びる
四角いものなら、裁ちきり寸法は「仕上がり寸法+縫い代×2」で済みます。三角形はそうはいきません。3つの辺を同じ幅だけ外へ広げると、とがった角の先は、その幅よりずっと遠くまで伸びるからです。
直角の三角巾(底辺の半分が高さになる形)で、ふちの始末に2cmを使う場合を考えます。
- 頂点(直角の角)は、約1.4倍の 約2.8cm 外へ出ます
- 底辺の両端(45度の鋭い角)は、それぞれ約2.4倍の 約4.8cm 外へ出ます
つまり底辺は「70+2+2=74cm」ではなく、約79.7cm になります。この5cm強の差が、110cm幅の生地に何枚並ぶか、何段に分かれるかを変えてしまいます。
3辺を同じ幅だけ平行に外へずらした三角形は、元の三角形と同じ形のまま大きくなります。その倍率が上の式です。このツールは、入力された底辺と高さからこの倍率を計算しています。実際の裁断では角の先を少し落とすことが多いので、この計算は安全側(少し多め)に出ます。
2枚以上作るなら、正方形から2枚取る
三角形を1枚ずつ四角い範囲で取ると、その範囲の半分は端材になります。三角形の面積は、それがおさまる長方形のちょうど半分だからです。
直角の三角巾なら、2枚を斜めの辺どうしで合わせると、ぴったり正方形になります。正方形を対角線で切れば、無駄なく2枚取れます。直角でない三角形でも、2枚目を逆向きにして並べれば、ばらばらに取るより短く済むことがあります。
このツールは「1枚ずつ取る」と「2枚組で取る」の両方を、たて地・よこ地それぞれで計算して、いちばん短く済むものを採用しています。1枚だけ作る場合は、正方形より長方形の範囲で取る方が短く済むので、そちらになります。
ただし2枚組で取ると、片方の三角形は上下が逆になり、斜めの辺は生地のバイアス(斜め方向)になります。バイアスの辺は伸びやすい性質があります。
一方向柄では、2枚組が使えない
乗り物・動物・文字など、上下の向きが決まっている柄では、2枚を互い違いに組むと片方の柄が逆さになります。そのため一方向柄にチェックを入れると、三角形を1枚ずつ同じ向きで取る計算に切り替わり、必要量が増えることがあります。90度回して裁つこともできなくなります。
柄合わせが要る生地は、なぜ多く要るのか
大きな柄が一定の間隔で繰り返す生地(リピートのある生地)で、何枚か作るときに柄の出方をそろえたいなら、各段を柄の同じ位置から裁つ必要があります。そのため段の高さを、柄のリピートの整数倍に切り上げます。
たとえば高さ約39.8cmの裁ちきりを、リピート30cmの生地で裁つ場合。39.8 ÷ 30 = 1.33 なので2リピート分、つまり60cm使うことになります。小物ほど、この切り上げの影響が大きく出ます。詳しくは 柄合わせ(リピート)と必要量 で解説しています。
このツールがやっている手順
生地は10cm単位で切ってもらうのが一般的なので、最後に10cm単位へ切り上げています。「0.44m必要」ではなく「0.5m買う」まで出しているのはこのためです。
生地のほかに要るもの
- ゴム — ゴム入りタイプにする場合。必要な長さは上の買い物リストに出しています。頭まわりや結び目の位置で変わるので、本人の頭に当てて調整できるよう少し長めに用意すると安全です。
- ミシン糸 — 生地の色に近いものを。三角巾はふちを縫う距離が長いので、ミシン糸の計算で足りるか確かめておくと安心です。
- 名前つけの材料 — お名前テープなど。園・学校によってつける位置の指定があります。
ほかの計算もまとめてどうぞ
- エプロン(給食当番エプロン)の生地必要量 — 三角巾とセットで作るならこちらも。同じ生地でそろえるなら、合計して買うと端材が減ります。
- 入園入学グッズの生地計算 — レッスンバッグ・上履き入れ・給食袋などをまとめて計算します。
- ランチマット・給食ナフキンの生地必要量 — 給食当番セットのもう1つの定番。
- 入園・入学グッズを作るためのミシンの選び方(初心者向け) — 三つ折りの重なりに負けないミシンの見分け方。